第9回現代日本塾 中野剛志先生「これからの時代の公務員に求められる志」開催報告

現代日本社会学部 岩崎正彌准教授
五月十二日(木)、経済産業省の現役官僚であり、京都大学に准教授の籍を置かれる中野剛志氏を講師に迎えて、第九回「現代日本塾」が開催された。

 これまでのご経験・ご研究をふまえて、1)日本は他の欧米諸国と比べて公務員の人数が多くないことから「大きな政府」には程遠いこと、2)戦後の先進国においては政治と官僚の役割は相互に重複せざるを得ないこと、3)かつての大恐慌や現在のようなデフレ不況期には、政府は大きくならざるを得ず、強力で賢明な政府でなければ危機を乗り切ることができないこと、4)強力で自律的な官僚機構は、民主主義に反するのではなく、その逆に民主主義をうまく機能させるために必要であること、5)民主主義の成功のためにこそ強力で自律的な官僚組織が必要なこと、官僚は信念をもって政治家を指導しなければならないこと、等々  を判りやすくユーモアを交えて楽しくお話しいただいた。

 マスコミや現政権の喧伝する「脱・官僚」キャンペーンを鵜呑みにすることの危険性に気付かせていただくとともに、公務員を目指す多くの学生たちには、公務員として生きることの勇気と誇りと喜びを教えていただいた。

講演中の中野剛志先生

ツ 講演中の中野剛志先生

 

講演の様子

ツ 講演の様子

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