ドラッカー『マネジメント』と『アニメ・もしドラ』を使った授業

ツ政治経済分野では、2年次の秋学期に、現代日本演習Ⅰという授業で、P・F・ドラッカー『マネジメント【エッセンシャル版】』(上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2001年)と、『アニメ・もしドラ』を使った授業をしています。

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「もしドラ公式サイト」(http://moshidora.jp/)2011年8月5日の記事によると、この『マネジメント』という本は、発行部数100万部を突破しているミリオンセラーです。また、同公式サイトの同日の記事によると、通称『もしドラ』の発行部数は、電子版を合わせると270万部を突破しているそうです。

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ちなみに、通称『もしドラ』とは、岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(ダイヤモンド社、2009年12月)という小説のことですが、その小説をもとにしたアニメが、NHK総合テレビで、今年の4月25日~29日および5月2日~6日に放送されました(全10話)。また、その再放送が、NHK・Eテレ(教育) で今年の10月1日より毎週土曜日17:55~18:20に始まっています。

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それにしても、ドラッカーの『マネジメント』が、今なぜこれほどまでに、現代日本で広く読まれるようになったのでしょうか? それにはさまざまな理由が考えられますが、その重要な理由の一つは、現代日本において、企業や役所、それに非営利組織といったさまざまな組織が、本当の意味でのリーダーシップを必要としているということでしょう。というのも、現代日本は非常に大きな転換期を迎えており、そうした転換期においてこそ、リーダーシップのあり方が、どの組織においても、大変重要になってくるからです。

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たとえばドラッカーは、次のように言っています。

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人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。……組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和させることである。人こそ最大の資産である(『マネジメント【エッセンシャル版】』pp.80-81)。

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このようにして、各組織において、適材適所で人が生き生きと働けるようにすることこそが、組織運営に携わるマネージャーの仕事です。そして、ドラッカーによれば、リーダーシップとは、先天的に生まれ持った特殊な才能によるものではなく、“真摯(しんし)さ”さえあれば、各々の部署において、誰にでもできる仕事なのです。

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現代日本社会学部の教育目的は、「現代日本社会の諸問題に主体的・創造的に対応することで、各領域においてリーダーとして貢献できる幅広い職業人を養成する」ことです。この教育目的を果たすための一環として、現代日本演習Ⅰの政治経済分野のクラスでは、ドラッカー『マネジメント』を使った授業をしています。皆さんも、この皇學館大学現代日本社会学部の政治経済分野で、ドラッカーの名言の数々を学び、それを実際に応用してみませんか?

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なお、ドラッカーの『マネジメント』については、「100分de名著」というNHK・Eテレ(教育)の番組で、今年の6月1日より毎週水曜日にその解説番組が放送されました(全4回)。その「100分de名著」の公式サイト(http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/03_drucker/index.html)の記事も参考になりますので、ご覧になると良いでしょう。