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新年のご挨拶(宮川泰夫学部長)

謹賀新年 A Happy New Year
現代日本社会学部
学部長 宮川泰夫

 日本学の殿堂を目指し、皇學館大学現代日本社会学部は、おかげさまで無事新設の一年の歩みを通じ、その基礎を固めることができました。

 学生の自主、自由、自律、自力を重んじる学風は、入学前のプレセミナー、初学びを経て、平成22年10月29〜31日、倉陵祭での日本創成会議開催で確立されました。

 入学後の皇学・伊勢学を基軸に、日本国家論、現代日本総論を基幹とし、日本人物論を要に、基礎の教養科目も、歴史地理学を基に、時空(時間、空間)論を学習し、現代論を考えてゆく、自主的学習を奨励し、現代日本学の基盤を固めることができました。現代日本学部への脱皮を4年後に行う学部教育は、学年ごとの到達目標と検証、実証を明確にした段階的教育を大切にしております。

 基礎的学力は、全学共通のプレースメントテストで測り、本学部は最も良い成果をおさめることができました。国語学を基礎としたこの能力は、皇学、国学で最も大切にしてきた伝統的学問分野で、その力は、文章入門の授業で磨かれています。

 総合科学としての日本学での思惟は、4年間で、思想、哲学、原論と専門の授業を通して高められるだけではなく、演習を通してその論理、理論が深められてきつつあります。この点では、各界の著名人による現代日本塾は内外より高い評価を受け、地元宇治山田中学出身の石丸典生デンソー特別顧問のお話(現代日本塾第4回、平成22年9月30日)は、神領民の伊勢人の気概を取り戻させ、伊勢を蘇生させたと評されました。また元文化庁長官、東宮大夫の国立新美術館林田英樹館長は、伊勢を日本の中心、未来を拓く根源となる文化力を説き明かして下さいました(現代日本塾第6回、平成22年10月21日)。さらに、川口文夫中部経済連合会会長、中部電力相談役は現代最大の構造的課題であるグローバル経済と日本人の思惟の関連を明瞭にされました(現代日本塾第7回、平成22年11月25日)。葛西敬之東海旅客鉄道会長は、危機的状況となった日本を甦らせるリーダーの資質と役割を論じて下さいました(現代日本塾第8回、平成22年12月17日)。

 上記、現代日本塾では学生は各界の第一人者に臆することなく質疑応答を行い、講演終了後も講師各位のご厚意でさらに討論を個別に深めて下さいました。

 こうした少人数の有志の特別演習は、千宗室裏千家家元、管野覚明東京大学教授とともに、客員教授を引き受けていただいている鉄道情報システム田尾常勤監査役の立志塾(平成22年8月6日)で行われ、伊勢神宮、神社庁や民間だけでなく、学界、官界から非常に高い関心を惹いています。平成23年には、葛西敬之客員教授の少人数経営戦略セミナーも開かれます。プレースメントテスト、1年次学年末試験に合格し、現代日本塾をはじめ学部行事、学校行事に参加した成果を踏まえ、1年生は志向する分野を決める立志論文を書く準備を進めています。この一年間の教育成果は、1年生自らの手で、郷中教育方式で新入生に伝授されるだけでなく、松下村塾をはじめとした私塾や藩校に倣い少人数の各学問分野、進路部門ごとの自主的ゼミナールで新入生にも伝承されます。

 自主ゼミは、二年生の進級論文、三年生の課題論文、四年生の卒業論文を単に活かされるだけでなく、総合科学としての日本学、学際分野、専門分野の研究を通して、学ぶ喜びを感じることができます。この中には、Financial Timesを教材としたGlobal Activity on Japan(by Prof. Dr. Y. Miyakawa)等、研究の分野、教育の部門を超えたものも少なくありません。

 この自主ゼミに加え、本学部では、日本を体現しうる感性、力量を高め、研究成果を活かす実践科学としての日本学を大切にし、洞察力、即応力を磨いています。合気道は武道教育の基幹をなし、植芝道主が小谷指導員とともに東京より来伊し、本学の学生の高い関心を惹いております。ハワイでの国際茶道(裏千家ハワイセミナー)にも参画する茶道裏千家は淺沼特別招聘教授が教え、平成23年よりこれに礼法の小笠原宗匠が加わり、本物に触れる楽しみが増しております。

 演習に対し、公民・福祉の教職実習、官民の産業社会実習、福祉実習は、皇學館大学が主催し、本学部が主導するビジネスプランコンテスト(皇−1グランプリ、平成23年1月23日決勝大会)とともに地に足をつけた独特なものであります。また公務員やジャーナリストではキャップ制での余裕を活かして、無理のない効率的なWスクールを開催しております。

 日本学の研究体系は、原論に基づく総合・実践科学の統合と政治経済・地域社会等の学際分野を重視しつつ、分化した専門分野との議論に耐えうるように努めています。この研究体系は、ユネスコのヌル次長など国際顧問を擁した現代日本学界の年報『日本学』に示しております。本学部は百年の大計を基に、50年でGlobal Center of Japanese Studiesを目指し、5年計画の積み重ねで25年でアジア1の独創科学の拠点を築くため、平成23年より、日本学研究研修機構、大学院(平成26年)開設に向けての準備に着手しました。

 今年も本学部の研究・教育の充実に努めて参ります。皆さま方、よろしくお願い申し上げます。


<< 戻る update: 2011/1/1

 

 

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